開幕3日目に、行ってきました、機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起。
2週間限定だからね、早く行かないと。
お話的に好きなパートです。
士官学校で寄宿舎だよ。
若いシャアとガルマがバスケしたり、走ったりしてるんだよ。
ガンダムエース連載で読んだ時は、そのあまりの萌え具合に、
安彦さんはわかってやってるんか? 天然か?
天然に見せかけて、わかってやってるな、と、思ったわけです。
「君の宮殿だ」や、フックが止まらないシーンなんて、腐った人じゃなくても大喜び。
安彦さん、絶対狙ってる。
まあ、そんなこんなで、オリジンⅢは、萌えながら観てました。
もうこれは、ガルマが如何にしてシャアに心酔していくか、って話ですね。シャアに負けじとがんばるガルマがかわいいです。
新キャラ、リノ・フェルナンデス。
本物のシャアの友だちで、シャアの秘密に気付く人。
と書くとシリアスだけど、二枚目半でムードメイカー的存在。
予告で初めてリノを見た時、シャアに仮面を渡していたから「お前、誰やねん、それはムラタの役目やろ」と驚いた。
なんでムラタからリノを作ったのか。
・ムラタよりかっこいい
それは文句無し。男前です。ちょっとにやけてるけど。
声は前野智昭さん。←私のiPhone、前野さんを予想変換するよ。
声もかっこいい。
・ドラマの広がり
本物のシャアを知ってる。ここにいるのはシャアじゃない。じゃあ、いったい誰なんだ。
って疑問を持つのがリノ。
リノが出たことで、ムラタの時より、ドラマ的にも絵的にも良くなったと思いますよ。私、リノ好きだし。
声が前野さんって時点で、もう好き。←艦長、鈴置さんごめんなさい、これは単なる浮気だからね、本命はあなただからね。
途中までの萌え萌え気分は、学生の蜂起で引き締まり。
そして。
リノを排斥したシャアに対し、やるせなさと憎しみを感じました。
今まで30年以上、シャア・アズナブルって人間を見てきた。共感したし、共感できなくても理解できた、理解しようとした。
悪い人じゃない、強いけど、弱い人。
理解できるから、ガルマへの裏切りも、レコアさんを切った時も、地球への隕石落としさえも、嗚呼この人だから仕方ないな、と思えたのです。それは、私がシャアを好きだから。
でも、リノへのやり方は、納得できなかった。
リノが死ぬのは予想してたよ。だって、ガンダム本編にリノなんていないもん。正体を知ってる人間をシャアがそのままにしておくとは思えない。
リノは画面から、ガンダム正史から消えないといけない。
でも、あのやり方は無い、と思った。
仲間に殺されるなんて。あまりにかわいそう。
シャアが自分でやるなら、まだ納得できたのに。
観てしばらくはシャアへの不満がいっぱいだった。
けどね、気付いた。
リノはシャアの策に嵌ったことに気付いていないんだ、ってことに。
無線はつながらなかった。シャアは返事をしなかった。
後のシャアなら。
ガルマに「君の生まれの不幸を呪うがいい」と笑ったように、リノに何か言ったかもしれない。
でもシャアは何も言わなかった。
リノはシャアの裏切りに気付かないまま死んだ。
これは、シャアのやさしさなんだろう。
シャアが呟く。
「ぼくはキャスバルじゃない。シャア・アズナブルだ。」
リノはキャスバルの名前を出さなければよかったね。わかっても、知らないふりを通せばよかったのに。そうすればシャアに見逃されて「黄色い隕石」の異名を持てたかもしれないのに。
てな感じで。シャアへの怒りは収まりました。
まあシャアやもんな。この人はこんな人。
伊達や酔狂で30年も付き合ってませんって。
きっと、ガノタはみんなそう。