「無敵鋼人ダイターン3」破嵐万丈
鈴置さんの初主演作品で、ガンダムの前番組。
こどもの私、リアルタイムで見てました。
その前の「ザンボット3」が辛すぎたので(戦っていることで村八分にされるとか、友だちや親戚が死んでいくとか、正義ってなに?)、明るくておしゃれなダイターンは楽しかった記憶があります。
今観たら、楽しいだけの作品じゃないと解りますけどね。
たしかに洒落てて明るいけど、ところどころに暗さは見える。
「コロスは殺せない」で、ビューティを人質に取られた時のセリフ
「僕は、ビューティを助けてコロスを倒せるほど格好よくはない。この機会を逃すほどの余裕もない」
ビューティに「助けられないから死んでくれ」と言い、ビューティもそれを認める。
クールなのか、熱いのか。
まあ、ビューティを助けてコロスを退かせることができちゃうんだけど、こんなことを言えるってのがすごい。
だって、ロボットのオモチャを売るための子ども番組だよ?
最終回でも宿敵を倒せたのに、達成した高揚感もなく、「僕は、厭だ」
バックボーンに、メガノイドへの怒りや家族へのトラウマがあるけど、軽くて、明るくて、美女をはべらせ、すこしエッチで抜けてるところがあって、強くて、熱い、おしゃれな会話で笑顔をくれる万丈。
ブライトさん以上に鈴置さんぽいと思うのですよ。あくまでファンのイメージですけど。
で。この万丈。ガンダムに出てたらしい。
えっ、そうなの? 全然気付いてなかった。
14話とのこと。見てみた。
「時間よ、止まれ」か。
てことは。
やっぱり、ここか。
慰問を見ているジオン兵の中に、ホントだ万丈。隣はギャリソンっぽいな。
このマジシャンも、ダイターン3の登場人物。
万丈が子どもの頃に見て憧れたマジシャンなんだけど、メガノイドになるんだよね。
このマジシャンがダイターンのキャラだってことは知ってたのに、万丈には気づかなかったな。
それでですね。
ガンダム14話を検索した時に、Ζガンダムもネットで観られることに気付いたのですよ。
久しぶりにテレビ版のゼータを観よう。
てことで、テレビ版ゼータで一番好きなシーンを。
20話「灼熱の脱出」
スードリのシャトル用ブースターを奪って、カミーユのマーク2を宇宙に上げる。
その攻防がすごくいい。
敵ながらベン・ウッダーはかっこいい。
アムロのカミーユへの提言
「人の善意を信じられない奴は一生苦しむぞ」
ハヤト艦長のブライトへの信頼
「上がったらブライトがなんとかする」
信じてないと、言えないよね、こんなこと。
そして、衛星軌道でカミーユを待つアーガマ。
ここのブライトさんが、ため息つくほどかっこいいのだ。
「機械は使うな、目を使え。バリュートを使ってギリギリまで降下。ガンダムを引っ掛ける!」
なにその職人芸。
を、やるのはアーガマクルーなんだけどね。
ブライトさんの
「よし、右ちょい寄せ」「高度もうちょい下げ」「摩擦熱どうか?」「バリュート開け!」の合図で、バリュートを開いてアーガマを停止させ、ちゃんとワイヤーでガンダムをひっかけるんだから。
カミーユもふくめ、すごいよ、この人たち。
バリュートシステムってのが、ガンダムだけの設定ではなく本当にあると知ったのは、実は最近です。