今度のドラえもんに、気になるキャラがいます。ドラちゃんの左上にいる赤い人。
敵さんなんだけど。
赤くて、仮面。

なんとなく、どこぞの大佐みたい。
もしかして三倍早い?(笑)
映画ドラえもん のび太の月面探査記
脚本は、辻村深月さん。
メフィスト賞、直木賞、本屋大賞受賞の辻村さんですよ!
デビュー作から全部読んでます。
大好きな作家さんです。
なので、去年の秋に映画館でドラえもんの予告を見て、
「脚本・辻村深月」の文字に驚きました。
小説も出ました。
ちゃんと映画のドラえもん。
なのに、ちゃんと辻村さんの世界。
この本、お話はもちろんですけど、装幀もすてきなのですよ。
カバー下にも、ドラえもん。
表も裏も箔押し。キラキラ。
扉に扉!←意味、わかりますよね?(笑)
しかも、このドア、開くんです。
買った時点では、ミシン目が入ってるだけで開いてません。
自分で開けろ、ってことですよね。なんだかもったいないや。
辻村さんが藤子・F・不二雄先生が大好きなのは有名なので、脚本に選ばれたのは納得でした。
辻村さんのエッセイに、ガンダムが出てくる回があるんですよ。
シャアがホワイトベースを呼ぶときの「木馬」。
自分の思うイントネーションと違っていたため「もくば」が「木馬」とわからなかった。
ある時、「木馬」だと気付き、思ったことは
「シャア、なまってるな」
甲州弁だと三文字のことばの最初が高くなるそうなんですが、それが普通だと思っていたそうなんです。
なまってるだなんて、シャアにも池田秀一さんにもなんて失礼なことを!
と自戒されるお話でした。
シャアだけじゃなく、池田さんにも謝られる辻村さんがかわいいです。
タイトルの 「すこし ふしぎ」は、藤子先生や辻村さんが使うことば。
「SF」を「サイエンスフィクション」ではなく、「すこし ふしぎ」と名付けられました。
ドラえもんは、すこしふしぎな物語。
藤子先生は亡くなられたけど、繋げてくれる人たちがいるから、私たちは今でもドラえもんに会えるんですよね。
のび太の月面探査記。
劇場で観るのが楽しみです。