
奈良です。

なら国際映画祭プレイベント(2日目)に行ってきました。
お目当ては、ならまち市民ホールでの機動戦士ガンダム 逆襲のシャア上映。
ゲスト(来場予定)アニメーション映画監督 富野由悠季
(来場予定)
予定…
なんとも怖い響き。
本当に富野さんは奈良くんだりまで来てくださるのか?
来てくださいましたよ。
Twitterで1日目の様子を読んで安心。
そして、湧き上がる期待感と少しばかりの後悔。
ノア家つながりの絵師さん、1日目に来られてたのね。お会いしたかったなぁ。
(このところTwitter放置で確認不足でした)
2日目の私は、ブロガーのwindさんと合流。はじめまして。
一緒に観て、お昼を食べるミニオフ会。
windさんからは、こんなプレゼントをいただきました。
認定証!
鈴置さんファン・ブライトさんファンとして認められてうれしいです!
こんな独りよがりの「誰得?」なブログなのに。
ありがとうございます。
これを励みに、鈴置さんをたどる旅を続け、世に鈴置さんとブライトさんを広めます。(もうええって)
逆シャアは、1988年。
もう29年前なのですね。
もちろん、何度も観てます。
でも、スクリーンで観るのは初めて。
フィルムのプツプツした感じ、色の柔らかさが良い。
DVDのリマスターした色と全然違う。
誰かと一緒に観るのも初めて。
奈良くんだりまで逆シャアを観に来るんだから、会場のほとんどはガンダムファンでしょう。何度も逆シャアを観た人でしょう。
ガンダムファンみんなと見つめるスクリーン。
愛情や思いが感じられました。
上映後には拍手。
あたたかい。
逆シャアのブライトさんはかっこいい。ホントかっこいい。(大事なことなので2回)
ギュネイは、かわいい。いい子。
ギュネイとアストナージの最期は悲しい。
呆気なさが悲しい。
ハサウェイはかわいそう。
あのあとを思うと。ハサウェイもブライトさんもかわいそう。
けど、何度も観てるから、泣くようなことはもうないです。
と思ってたけど。
エンドロールのキャストの
「ブライト・ノア 鈴置洋孝」
これをスクリーンで見て、「嗚呼、鈴置さんだ」と。
グッと込み上げるものがありました。
泣かないけどね。
上映後、10分間の休憩を挟み、富野さんが登壇。
この休憩時間は、前日に富野さんが決めたんだそう。
1日目は逆シャア2時間→続けてトーク(トークショーではなくトーク)の予定が、富野さんの「トイレ休憩を入れたら?」の声で5分間の休憩を入れることになったとか。
富野さんの愛!
なのに、5分も経たずに、富野さんはステージに上がって挨拶を始めたらしい(笑)
1日目は、富野さんはみんなと同じように逆シャア上映を観たそうなんだけど、なんと当時以来観ていなかったんですって。
ソフトが発売される度に、色のチェックのために15分ほど見ることはあったけど、続けて観たのは初めて。
先週も4Kのために色を直したけど、きれいすぎた。フィルムの方が良い
みたいなことをおっしゃってました。
ササビーの脱出ポットのことをすっかり忘れてて驚いた、とも(笑)
それから、
「あれなんでしたっけ? ことばを作った人間が忘れるってのもどうですけど、あのT字型のへんなの」
サイコフレームです。
また、客席からの質問への答えの中で
「公開以来初めて観たけど、わかりにくい話ですね。最初の20分くらい何だかわからない」
これにはお客さんたち『そうかなぁ?』
質問した人も「そんなことないです。わかりやすいです」
富野さん
「ここにいる人は身内みたいなもんだからね」
これ、うれしかったです。
身内みたいなもんだから、理解してる。
まあ、確かに。いきなり見たら、わからない話だろうな。
アムロとシャアをつなぐものとしてなぜそこにクェスを創造したのか、従来からあった人物、例えばカミーユではダメだったのか?
という質問には、
それが出てくるのは「ファン」。
僕は観る人にファンを想定していない。観てほしいのは「一般の人」。一般の人のためには、ガンダム的なものに縛られてはいけない。
みたいな答えでした。
富野さんの「全ての映画は恋愛映画であるべき」との持論を受けて、
アムロとシャアの間に愛情を感じる。ことに、シャアからアムロへの愛を感じるが、監督の中にそんな思いはあったのか?
という質問が出ました、男性から。
これは、うれしい質問でした。
だって、感じるもの、シャアからアムロへの愛。
逆シャアは宇宙規模の痴話喧嘩だと思ってますし、私。
ただ、それはBL的なものではなくて、人間的なものなのです。
だから、この質問が男性から出たのがうれしかったのです。
まっ、腐ったのも好きですけど(笑)どっちやねん。
それから、「アムロとシャアの最終決戦を超能力合戦にはしたくなかった。そうしなかったからこそ、30年経っても観てもらえると思う」
これも、なるほどなと。
あと、ミノフスキー粒子を発明したことも自分で褒めてらっしゃいました。
もう、富野さんのお話と、ファンの皆さんがすごくて。
ファンの方たちは、東京からだったり、昨日もいらしてましたよねお姉さんだったり、監督お久しぶりです、だったり。とにかく熱い。
トークの印象が強くて、逆シャアが薄まった感はありますが、一晩経って、逆シャアのことを考えたりしてます。
ギュネイの「任務ですよ!」に笑ったり
(∀のロランと一緒や)
ミライさんの紹介状のジョン・バウアーは、ユニコーンに居たなって思ったり、
レウルーラは堕ちなかったのに、結局コロニーレーザーで焼かれちゃうんだよな、なんて思ったり、
逆シャアは変わってないのに、観るごとに感じることが変わる。おもしろい。
だから何度も観るんだろうな。
なら国際映画祭スタッフのみなさん、楽しいイベントをありがとうございました。
富野さん、来てくださってありがとうございました。
windさん、ありがとうございました。
またお会いしましょう。